独自動車部品大手のフォルクスワーゲン(VW)は4日、ベルリンで7代目「ゴルフ」を世界初披露した。新モデルでは安全性や快適性などが向上している一方、従来モデルに比べ重量を最大100キログラム削減し、燃費も改善した。
\「ゴルフ」は1974~2012年までの38年間に計2,913万台を販売した同社のロングセラー人気モデル。
\新モデルは、「MQB(Modularer Quer Baukasten)」と呼ばれる新たな生産システムを採用しており、車体から内装、駆動装置、安全システム、情報・エンタテイメントシステムまで全面的に設計を刷新した。エンジンも新たに2種類(出力:63kW/85PS~110kW/150PS)を開発したという。また、全てのエンジンにアイドリングストップ機能とブレーキエネルギー回生システムを装備している。
\例えば、コモンレール式ディーゼルエンジン(出力77kW/105PS)を搭載したモデルでは、走行100キロメートル当たりの燃費が3.8リットル、走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は99グラムにとどまるという。最も燃費が良いのは「ゴルフ・ブルーモーション」のディーゼル車で、走行100キロメートル当たりの燃費は3.2リットル、CO2排出量を85グラム/kmに抑えている。
\ \■ 7代目「ゴルフ」の受注開始
\ \VWはこのほど、オンライン上で7代目「ゴルフ」の予約受付を開始した。正式販売は11月10日から開始する。
\独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、同モデルは、ガソリン車では燃料直噴ターボチャージャーエンジン(出力85~140PS)のみを搭載する。ディーゼル車に採用する燃料直噴ターボチャージャーエンジンの出力は105~150PSのバリエーションがあるという。
\同紙によると、VWは8月6日から7代目「ゴルフ」の生産を開始した。当初は1日当たり15台の小規模生産からスタートし、段階的に生産台数を引き上げていく。9月末までには1日当たり1,000台、今年末までに同2,200台とする予定。
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