独保険大手アリアンツのリスク管理・交通安全研究部門、アリアンツ・テクノロジー・センター(AZT)は、ドイツ国内で流通する中古車で走行メーター(タコメーター)を巻き戻して走行距離を改ざんした車両が3台に1台の割合で存在するとの調査結果を明らかにした。メーター巻き戻しは詐欺や偽装表示の罪に当たるばかりではなく、走行距離に応じた定期整備が行われないため重大な事故を引き起こす危険性があるとして警鐘を鳴らしている。
\AZTの担当者は「メーターを巻き戻したかどうかは素人ではほとんど見分けることはできない」と述べたうえで、メーターを簡単に巻き戻せる構造になっていることが不正の大きな原因と指摘。自動車メーカーに、距離走行を改ざんできないような技術を導入することや、個々の自動車の走行距離や修理・点検の履歴データが照会できるシステムを全国規模で構築するよう求めている。
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