タイヤのネット販売スタートアップ企業であるTirendo(ベルリン)が好調な滑り出しをみせている。非常に見やすく分かりやすいサイト構成、手ごろな価格、多様な決済方法、自動車修理工場にタイヤ取り付け日時の予約ができるサービスなどが好評で、ユーザーの支持を獲得。3月にドイツ語のオンラインサイトを開設してからわずか半年でフランス、オランダ、オーストリア、ポーランド市場にも進出した。
\Tirendoを創業したのは経営コンサルティング大手マッキンゼーの元コンサルタント、マーティン・ケルンさん。同社にはメディア投資会社ユーロピアン・メディア・ホールディング(EMH、ミュンヘン)とEコマースプロジェクト開発会社のプロジェクト・エー・ベンチャーズ(ベルリン)が出資している。両社もTirendoと同じくスタートアップ企業だ。
\Tirendoのケルン社長は、ドイツのタイヤ小売市場に占めるネットショップのシェアは7%に過ぎないと指摘、「書籍ではネット販売のシェアが4割を超える。タイヤのネット販売市場はまだまだ成長の余地が大きい」と述べている。これまでネットでタイヤを購入したことのない層を取り込み、5年以内に欧州のタイヤネット販売市場でトップの地位を確保したいと意欲をみせる。
\