独産業設備大手デュルのラルフ・ディーター社長は『ファイナンシャル・タイムズ(ドイツ版、FTD)』とのインタビューで、欧州債務危機による自動車市場冷え込みの影響は「これまでのところ現れていない」と述べた。受注の伸びはやや鈍化してきているものの、引き続き高い水準にあり、13年末までの受注はすでに確保できたとし、来年の業績に期待感を示した。
\デュルは売上高の8割を自動車業界に依存している。欧州債務危機の影響で自動車関連企業の多くが通期見通しの下方修正を余儀なくされるなか、同社は業績見通しを上方修正した数少ない企業だ。
\ディーター社長はFTDに対し「新興国にとどまらず、北米、西欧からも受注は舞い込んでおり、市場は健全に機能している」と述べた。また、中国市場への進出強化も成長に大きく寄与している、とした。
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