蘭ナビゲーション機器大手のトムトムは、自社の交通情報システム「HD Traffic」で、国際標準規格の情報通信技術を採用したバージョンを開発した。これは、自動車メーカー向けのシステムやコンテンツサービス事業に軸足を移す戦略の一環だ。デジタルラジオ向け通信プロトコルであるTPEGやオープンソースのインターネットプロトコル(IP)に対応している。
\TPEGはトラベラー・インフォメーション・サービス・アソシエーション(TISA)がサポートする、カーナビなどの移動体端末向け情報提供サービスの次世代通信規格で、欧州域内で導入が進んでいる。
\トムトムのHD Trafficはこれまで、自社のハイエンドカーナビでしか利用できなかったが、国際規格に準拠したバージョンを新たに導入することによって、他メーカーの車載カーナビゲーション機器でも高精度の交通情報が利用できるようになる。
\同社はすでに、複数の自動車メーカーとシステム統合に向けた協業を開始しており、「近い将来新たな展開を発表できるだろう」と今後の展開に期待を示している。
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