独自動車部品大手のボッシュは11月8日、デンソーの保有株を全て売却したと発表した。1950年代から保有していた株式で、一部は2009年にすでに売却しており、残り約5%を非戦略的投資として保有していたという。
\今回の約4,600万株の売却により、約11億ユーロの現金を取得。同資金は将来の事業投資に充てると説明している。また、今回の資本撤退は約60年間続いた自動車部品事業における両社の協力関係に影響を及ぼすものではないと強調し、今後さらに世界の自動車産業の要求を満たすため協力の可能性を検討していく意向を示している。
\両社は1953年に最初のライセンス生産契約を結び、その後も新たなライセンス契約を締結するなど協力関係が続いていた。また、合弁会社アソシエイテッド・フューエル・ポンプ・システムズ・コーポレーション(AFCO)を通して、1989年から米国で車両用噴射ポンプを生産するほか、2003年に設立した合弁会社アドバンスド・ドライバー・インフォメーション・テクノロジー・コーポレーション(ADIT)が愛知県の刈谷市とドイツのヒルデスハイムで車載インフォテイメントシステムのプラットフォームを開発している。
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