独軍需・自動車部品大手のラインメタルが9日発表した2012年7-9月期(第3四半期)決算の最終利益は2,600万ユーロにとどまり、前年同期比で40.9%落ち込んだ。欧州債務危機の影響でEU加盟国の防衛予算が削減された上、自動車市場の冷え込みが大きく響いた。新規受注高は3.2%減の10億4,300万ユーロ、売上高は前年同期をわずかに下回る10億2,200万ユーロだった。
\部門別にみると、自動車部門の売上高は0.4%減の5億6,200万ユーロ、営業利益(EBITベース)は23.1%減の3,000万ユーロ、新規受注高は3.8%減の6億300万ユーロに後退した。軍需部門の売上高は1.3%減の4億6,000万ユーロ、EBITは42.9%減の2,400万ユーロ、新規受注高も2.2%減の4億4,000万ユーロに低迷した。
\同社は業績低迷を受け、12年通期の自動車部門の売上高を従来の「24億ユーロをやや上回る」から「24億ユーロをやや下回る」に、EBITを「前年を上回る」から「前年並み」に下方修正した。軍需部門については売上高予想を「25億ユーロ」から「24億ユーロ」に引き下げた。
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