独ベアリング大手のシェフラーは20日の2012年1-9月期の決算報告で、通期の業績予想を下方修正した。売り上げで5%以上の成長を予想していたが、約4%に引き下げた。売上高営業利益率(EBITベース)で13%以上を確保する目標は堅持し、達成できる見通しを示した。
\1-9月期の売上高は前年同期比4%増の約84億ユーロ。内訳は、自動車部門が7%増の58億ユーロ、産業部門は約26億ユーロとなっている。地域別では、北米が20%増と好調だった。アジア・太平洋地域は1-6月期に比べ成長がやや鈍化したものの10%増を確保した。欧州は1%増にとどまり、南アメリカは12%の減収だった。
\財政危機によるユーロ圏の不安定さやアジア市場の成長鈍化を背景に、第4四半期は需要がさらに後退すると予想している。
\1-9月期の営業利益(EBIT)は好調だった前年実績を下回ったものの、11億4,400万ユーロを確保。売上高利益率は13.6%となった。最終利益は7億3,100万ユーロだった。
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