独照明大手オスラムのヴォルフガング・デーン社長はこのほど、独業界紙『オートモビルボッヘ』とのインタビューの中で、自動車事業では北米事業の好調とLEDランプの需要拡大により、昨年度(9月30日締め)の売上高で前年比約15%の増収を確保したと明らかにした。
\デーン取締役によると、オスラムの6事業部門のうち、スペシャルライティング部門は昨年度の総売上高(約54億ユーロ)の約25%を占めている。また、同部門の売上高の約80%が自動車関連であるという。
\LEDランプでは、ヘッドライトだけでなく、ウィンカー、テールランプ、内装ランプの需要も高まっているという。LED技術は欧州の高級車メーカーで最初に普及し、現在は日本やアメリカの自動車メーカーもLEDランプの採用に積極的になっているとした。
\LEDランプの採用により自動車メーカーのデザインの自由度が高まる利点がある。アウディ「A8」では約半数の顧客がオプションでLEDヘッドライトを選択するという。
\オスラムはドイツのレーゲンスブルクにLED技術センターを持つ。中国では2013年末までに、上海近郊にLEDの組み立て工場を建設する計画もある。
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