自動車用変速機大手の独ゲトラグ(ウンターグルッペンバッハ)は11月27日、2012年通期の売上高が前年比1億ユーロ増の31億ユーロに拡大するとの見通しを明らかにした。これは5月に発表した従来見通し(32億ユーロ)より1億ユーロ少ない。アジアと北米が好調な一方、足元の欧州市場がユーロ圏の財政危機の影響で低迷しており、収益の足を引っ張っている。また、営業利益(EBITベース)も前年を270万ユーロ下回る1億8,890万ユーロにとどまる見通しとしている。
\世界出荷台数は370万基で、過去最高となる見通し。
\同社のミヒル・コテチャ最高経営責任者(CEO)は、「我々は欧州の低迷を米国とアジアの好調で相殺している状態」と述べ、欧州市場の回復は短期的には見込めないとの考えを明らかにする一方、2015年までには欧州、北米、アジアでバランスの取れた売上高シェアに回復するとの見通しを示した。
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