伊自動車大手フィアットは3日、全米自動車労働組合(UAW)傘下の退職者向け医療保険基金(VEBA)が保有する米自動車大手クライスラーの株式に対する2回目のコールオプションを行使すると発表した。約3.3%を取得し、クライスラーへの出資比率を65.17%に引き上げる。取引金額は1億9,800万米ドルを見込んでいる。
\フィアットは2012年7月1日から16年6月末までVEBAが保有するクラスラー株を半年ごとに購入するオプションを持っている。昨年7月に1回目の権利を行使し、1億3,970万ドルで約3.3%を取得することをVEBAに提案したが、VEBAはこれを拒否し提案を大幅に上回る3億4,290万ドルでの買い取りを要求。フィアットは取引価格の確認を求める訴えをデラウェア衡平法裁判所裁判所に起こした。フィアットによると、判決は今後数カ月以内にくだされる見通しだ。
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