米ゼネラルモーターズ(GM)の独子会社であるオペルは16日、新たな4気筒ターボディーゼルエンジン「1.6 CDTI ECOTEC」(CDTI:コモンレール・ディーゼル・ターボ・インジェクション)を市場投入すると発表した。ハンガリーのセントゴットハルド工場で今春から生産を開始する予定。さまざまな出力の同エンジンを複数のモデルに採用する。
\1.6 CDTI ECOTECは、従来の1.7リットルおよび2.0リットルのディーゼルエンジンに替わるもので、気筒容量が小さくなった一方、出力は136PS、トルクは320Nmと従来エンジンを上回る。また、欧州連合(EU)の次期排ガス規制「ユーロ6」の基準を満たしている。
\オペルはエンジンの小型化(ダウンサイジング)を進めており、同エンジンは、燃料直噴ガソリンエンジン「1.6 SIDI ECOTEC」(SIDI=スパーク・イグニッション・ダイレクト・インジェクション)に続くダウンサイジングエンジンの第2弾となる。
\オペルは新製品の投入を積極化しており、2016年までに新モデルを23機種、13種類の新型エンジンを市場投入する計画。
\ \■ ハンガリー工場のエンジン生産、12年は前年比30%増
\ \『ブダペストビジネスジャーナル』紙によると、ハンガリーのセントゴットハルド工場における2012年通期のエンジン生産は前年比30%増の29万3,000基に拡大した。生産したエンジンの約半数をGMの北米およびメキシコ工場に輸出したという。今年は中国やオーストラリア、タイにもエンジンを供給するため、輸出比率がこれまで以上に高まるとの見通しを示している。同紙によると、オペルのハンガリー市場における2012年通期の乗用車および小型商用車の販売は前年比26%増の7,775台となり、市場シェアで12.2%を確保した。
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