デュースブルク・エッセン大学自動車リサーチセンター(CAR)は1月29日、ドイツのボーフムで開催した第13回「CARシンポジウム」で、ドイツや欧州の高級車メーカーが世界の乗用車市場で販売を伸ばしているとの調査結果を発表した。
\これによると、ドイツの高級自動車メーカー(アウディ、BMW/MINI、メルセデス・ベンツ/スマート、ポルシェ)の世界販売は2012年に約490万台となり、2005年の350万台と比べると41%拡大した。年平均の伸び率は5.0%と、世界の乗用車市場の伸び率(2.9%)を大きく上回っている。
\世界の乗用車市場における独高級車メーカーの市場シェアは2005年の6.3%から2012年には7.3%に伸びており、2020年には8.7%に拡大すると予想している。
\独高級車メーカーの販売好調の理由については、◇小型車のラインアップ拡充◇SUV車の販売好調◇高い市場成長を示す新興国市場における販売増加――の3つを挙げている。特に中国はドイツの高級車メーカーにとって重要な市場になっていると説明。2012年の独高級車メーカーの中国販売は96万9,000台(市場シェア:7.3%)となり、米国の83万7,00台(同:5.8%)を上回ったとしている。
\