仏ITサービス大手のアトスは、コネクテッド・カー・プラットフォーム(CVP)向けのサービスをまもなく開始する予定。CVPと呼ばれる同プラットフォームでは、ナビゲーション情報や交通情報、カーシェアリング、緊急通報、ネットラジオといった様々なテレマティクスサービスを統合的に提供するもので、ドライバーの利便性を大幅に向上することができる。また、走行パターンなどの膨大なデータ(ビッグデータ)を自動車メーカーや部品メーカーに提供することもできる。2日付独業界紙『アウトモビールボッヘ』(オンライン版)が報じた。
\CVPサービスはまだ営業を開始していないが、すでに仏ルノーと、同社の車載ナビゲーション・マルチメディアシステム「Rリンク」に活用することで合意し、戦略提携している。アトスはCVPを搭載する車両向けのサービス提供で一定の料金を受け取るほか、ビッグデータを解析するサービスなどで収入を得ることになる。
\アトスは2011年に独シーメンスのITソリューション事業子会社(SIS)を買収し、現在売上高で88億ユーロを誇る欧州最大のITサービス企業となっている。SISの買収により自動車業界向けのITサービスを大幅に強化した。
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