ドイツ連邦陸運局(KBA)はカーエアコン用の新冷媒「1234yf」について独自の安全性試験を実施する意向だ。KBAの広報担当者が独自動車専門誌『アウト・モートア・ウント・シュポルト』に明らかにした。
\KBAは試験方法を指定して外部機関に試験を依頼する計画で、夏には試験結果をもとに独自のリスク分析を発表する方針という。これまでの情報収集では「1234yf」の危険性について判断できないため、独自の試験により、ダイムラーの試験結果がメルセデス・ベンツに限定した問題であるか、あるいは一般的なリスクであるかを見極める方針という。
\ダイムラーは当初、米国のハネウェルとデュポンが共同開発した「R1234yf」を新冷媒として使用する方針であったが、昨年9月、独自に実施した安全性能試験の結果、「R1234yf」は発火する恐れがあるとし、採用を見合わせる方針を表明した。ダイムラーは現在も従来の冷媒「R134a」を使用しているが、同冷媒は環境負荷が高く、欧州連合(EU)では現在、使用が認められていない。
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