米自動車大手のゼネラルモーターズ(GM)は、今月末に発売する米シボレー部門の小型クロスオーバーSUV「トラックス(Trax)」に、その兄弟車である独オペルの小型SUV「モッカ」よりも高機能のインフォテイメントシステムを搭載する方針だ。オペルのディーラーからは、兄弟車の片方だけを優遇するのは「不公平だ」との不満が噴出している。独業界紙『アウトモビールボッヘ』(オンライン版)が報じた。
\トラックスとモッカの基本性能やデザインはほとんど同じで、いずれも韓国の工場で生産されている。トラックスは車載テレマティクスシステム「マイリンク」をオプションで装備できる。マイリンクはBluetoothでスマートフォンと接続できるほか、ナビゲーションアプリ、Siriの音声認識機能、スマートフォンアプリを使ってネットラジオを聴くこともできる。
\一方、モッカはベーシックモデルでトラックスより3,000ユーロほど販売価格が高いにもかかわらず、アプリやナビゲーションソフト、ネットラジオなどの機能は付いていない。
\オペルとシボレーの車両を販売するディーラーは、「若い世代の顧客は最新のインフォテイメントシステムが使えるかどうかを重視する。同じGMグループでありながらトラックスで使えてモッカでは使えないのは、顧客にとっても納得できない話だ」と苦言を呈している。
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