仏自動車大手ルノーの低価格ブランド、ダチアがミニカー市場への参入を計画していると一部メディアで報道されたことをめぐり、ルノーのタバレス最高執行責任者(COO)は、5月31日発行の『オートモーティブ・ニュース・ヨーロッパ』紙に掲載されたインタビューで、ダチアのラインナップにミニカーを加えるつもりはないと述べ、報道を否定した。
\景気が低迷している欧州では低価格な小型車の人気が消費者の間で高まっているが、タバレスCOOは、ダチアの現行のラインナップに満足していると強調。ラインナップの拡充には巨額のマーケティングコストがかかると指摘し、車種を増やすことに資金を投じるよりも、依然として低いダチア・ブランドの認知度を高めることに力を入れる方針を示した。
\フランスとドイツのメディアは先ごろ、ダチアがフィアット「パンダ」やフォルクスワーゲン「アップ」に競合するミニカーの生産を計画していると伝えた。独『アウトビルト』誌は、ダチア「サンデロ」とルノー「トゥインゴ」をベースとする5ドアミニカーが2015年に5,000ユーロで発売される予定だとしている。
\欧州自動車工業会(ACEA)の調べによると、ダチアの今年1~4月の販売台数は前年同期比18%増の9万台と好調だった。
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