自動車部品大手のソミック石川(東京都墨田区)と独化学大手のBASFは11日、樹脂製シートダンパーを共同開発したと発表した。亜鉛の代わりに、ガラス繊維を使用した高弾性ポリアミド樹脂「ウルトラミッド」を採用し、軽量化、生産コストの低減を実現した。
\共同開発したダンパーは作動油の圧縮機構を備えたもので、シートのリクライニング動作が滑らかになるほか、衝撃を吸収するため乗員室の安全性も向上する利点がある。同製品は日本の自動車メーカーが採用しているという。
\亜鉛の代わりに樹脂を使用したことにより、50%の軽量化が実現したほか、ダンパーの部品点数も少なくなった。製造工程も簡易化され、従来に比べ低コストで生産できるようになったとしている。
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