試作工程および製造工程向けのデジタル・シミュレーション・ソフトウェアを手がける仏ESIグループは6月27日、韓国の現代自動車が、ESIのシート設計シミュレーション「バーチャル・シート・ソリューション」の利用を動的快適性の分野に拡大すると発表した。カーシートの振動を評価・改善するため活用する。
\従来の被験者を使ったシートの振動評価テストは結果が主観的になりがちなことや、人体に固有の非線形反応があるため精度に問題が出やすいなどの問題があった。このため、現代自動車は振動シミュレーションテスト用のバーチャルダミーを開発。バーチャル・シート・ソリューションと組み合わせることで、シートの設計プロセスにおいて従来よりも早い段階でより正確な振動テストを行うことが可能となった。
\現代自動車は、「シートには多くのコンポーネントがあるため、動的快適性に影響を与える要因を発見するのが難しい。私たちはESIのバーチャル・シート・ソリューションを使ってこの作業に取り組み、目標を達成した」とコメントしている。
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