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2013/7/19

企業情報 - 自動車メーカー

アフトワズ、起亜自を参考に「ラーダ」ブランドのデザイン刷新

この記事の要約

ロシア自動車最大手アフトワズは、デザイン革命によって成功を収めた韓国の起亜自動車に倣い、「ラーダ」ブランドのデザイン刷新を進める考えだ。アフトワズのチーフデザイナー、スティーブ・マッティン氏が、11日発行の『オートモーテ […]

ロシア自動車最大手アフトワズは、デザイン革命によって成功を収めた韓国の起亜自動車に倣い、「ラーダ」ブランドのデザイン刷新を進める考えだ。アフトワズのチーフデザイナー、スティーブ・マッティン氏が、11日発行の『オートモーティブ・ニューズ・ヨーロッパ』に掲載されたインタビューで明らかにした。

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起亜は2006年に、フォルクスワーゲン(VW)「パサート」やアウディ「TT」のデザインを手がけたペーター・シュライヤー氏を迎え入れた。同氏は、起亜ブランドのファミリールックとなった「タイガーノーズグリル」の導入で成功を収め、SUVの「スポーテージ」、「シード」、「オプティマ」などのヒット作を世に送り出し、起亜の成長に大きく貢献した。

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マッティン氏は、デザインに力を入れることで大きな成長を遂げた起亜の手法をアフトワズにも取り入れたいと考えている。退屈で古臭いデザインが批判の的となってきたラーダに、「全く新しいデザイン言語とDNAを導入し、ブランドイメージを一新する必要がある」と語る。

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マッティン氏は英国出身の48才。メルセデス・ベンツのシニアデザインマネージャーやボルボ・カーズのデザインディレクター兼上級副社長を歴任し、2011年にアフトワズのチーフデザイナーに就任した。同氏はラーダの新デザインについて、整備が遅れているロシアの道路事情に配慮して力強さをアピールする一方で、シンプルさを保つ必要があると強調する。また、長く厳しい冬と真夏の暑さ、都市部と農村部の貧富の差の激しさといったロシア特有のコントラストをデザインに反映させたいとしている。昨年モスクワに開設したデザインスタジオは、ルノーから派遣されたトーマス・ビッグウッド氏が所長を務め、ロシア人スタッフ8人を擁する。マッティン氏は、アフトワズの本社があるトリヤッチと比べ刺激に満ちた文化の中心地であるモスクワでは、より魅力的なデザインのインスピレーションを得やすいとの見方を示した。

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今年上期のラーダの販売台数は22万6,729台と、前年同期から10%減少した。

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