独プレス機械大手のシューラーは16日、トルコの鉄鋼大手カルデミール(Kardemir Karabuk Demir Celik Sanayi ve Ticaret)から鉄道車輪の製造ラインを受注したと発表した。取引価格は9,000万ユーロと、単発受注ではシューラーの174年に渡る歴史の中で過去最大の規模になるという。
\カルデミールはトルコ最古の鉄鋼会社で、年300万トンの生産能力を持つ。従業員数は約4,000人、売上高は約6億6,000万ユーロ。首都アンカラから北へ200キロメートルのカラビュックに本社を置く。
\シューラーによると、トルコ政府は現在、鉄道網の整備を強化しており、鉄道網を2023年までに2倍の2万3,000kmに拡大する方針。高速鉄道網の整備も進めている。シューラーが供給する製造ラインは年約20万枚の車輪を生産する能力を持つ。
\シューラーは1839年の創業で金属加工産業向けに、成形機械や工具、加工工程に関するノウハウ、サービスなどを提供している。従業員数は約5,500人で、世界約40カ国で事業を展開している。2011/12年度(9月30日締め)の売上高は12億2,610万ユーロだった。
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