ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した同国の2013年9月の乗用車新車登録は24万7,199台となり、前年同月に比べ1.2%減少した。1~9月の累計でも6.0%減の221万7,019台にとどまった。
\ブランド別の9月の登録台数は、オペルが13.2%増と好調だったほか、フォード、ポルシェもそれぞれ1.2%増、メルセデスベンツは0.9%増、アウディも0.7%増の微増を確保した。これに対し、MINIは33.8%減と大きく落ち込んだほか、スマート(6.6%減)、BMW(3.9%減)、フォルクスワーゲン(VW)(2.2%減)も前年実績を下回った。
\国外ブランドでは、首位のシュコダが5.9%増と市場シェアで6.5%を確保。2位の現代自動車は18.7%増と好調で、市場シェアで4.0%とした。3位のルノーは8.6%減と振るわなかった(市場シェア:2.9%)。
\日本勢は、マツダが15.1%増の2ケタの伸びを示したほか、三菱自動車(5.8%増)、スバル(4.9%増)、日産(5.5%増)も前年実績を上回った。一方、ホンダ(36.1%減)、トヨタ(17.5%減)、レクサス(51.1%減)、スズキ(8.7%減)は販売が伸び悩んだ。
\セグメント別では、コンパクトクラス(VW「ゴルフ」「ジェッタ」など)が全体の約4分の1の市場シェア(25.7%)を占めた。また、スポーツ多目的車(SUV)(日産「キャシュカイ」など)が前年同月比5.8%増、上級クラス(メルセデスベンツ「Sクラス」など)も5.4%増と好調だった。
\電気自動車の9月の新車登録は532台(前年同月比:197.2%増)、天然ガスも77.8%増の713台と大幅に増えた。ガソリン車の市場シェアは51.0%、ディーゼル車は47.4%となっている。
\ \■ 9月の輸出・生産は約15%増
\ \独自動車工業会(VDA)によると、9月の自動車輸出は前年同月比15%増の38万9,000台に拡大した。国外からの受注も9%増えたという。国内の乗用車生産も14%増の51万5,200台と好調だった。
\1~9月の累計では、国内生産が409万3,300台、そのうち314万200台が輸出となり、いずれも前年並みの水準を確保した。
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