自動車メーカーの課題は、「デジタルネイティブ」にアピールするクルマ作りだ――。ロンドンで先ごろ開催された自動車のコネクティビティ(接続性)をテーマにした国際会議で、現代自動車欧州研究開発センターのハイヒェル製品プランニングマネージャーが、このような見解を示した。
\デジタルネイティブとは、生まれた時からインターネットやパソコンのある生活環境の中で育ってきた世代を指す。ハイヒェル氏は、この世代の若者は常に友人や家族とつながっていることを求めており、自動車の運転中も例外ではないと指摘。コネクティビティと最新のヒューマン・マシン・インターフェース(HMI)、感性に訴えるものがないクルマは彼らにそっぽを向かれるとして、これらの要素を重視したクルマ作りの重要性を強調した。
\ハイヒェル氏は、自動車メーカーは変化するニーズに対応すると同時に安全確保に取り組まなければならないとしたうえで、「自動車システムにコネクティビティを統合するための優れたソリューションとデザインを見出し、顧客に付加価値を提供できるようにすることが必要だ」と語った。
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