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2014/1/24

企業情報 - 自動車メーカー

オペル、リサイクルで業界をリード

この記事の要約

欧州連合(EU)のELV指令(使用済み自動車に関する指令)は、2015年から使用済み自動車のリサイクル率が現行の85%から95%に引き上げることを義務付けている。オペルは1990年からリサイクルに積極的に取り組んでおり、 […]

欧州連合(EU)のELV指令(使用済み自動車に関する指令)は、2015年から使用済み自動車のリサイクル率が現行の85%から95%に引き上げることを義務付けている。オペルは1990年からリサイクルに積極的に取り組んでおり、現在は年間4万5,000トンにのぼるリサイクル材を新車に使用している。

コンパクトモデル「オペル・アダム」にはリサイクル材から製造された170もの部品が使われており、現時点で15年以降のリサイクル基準をクリアする唯一のモデルとなっている。リサイクル材から製造された部品にはバンパーマウント、ヘッドライトハウジング、デフレクター、インテークマニホールドなどがあり、新しい素材から製造された部品よりも優れた耐久性を示すものが多いという。例えば、インテークマニホールドは排気再循環の際に摂氏マイナス40度からプラス200度までの温度に耐えることができ、極めて高い耐久性を誇る。

オペルによると、リサイクル材からの部品製造は新しい素材を使用する場合と比べエネルギー消費がより少なくてすむため、二酸化炭素(CO2)の排出量を30%削減できるという利点もある。アプレソン副社長(エンジニアリング担当)は、同社がリサイクル材の開発と利用で業界トップを走っていると強調。技術面で不利益を全く被ることなく素材とエネルギーを節減し、環境フットプリントの削減に成功していると語っている。

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