独自動車照明・電子部品大手のヘラーは本社のあるリップシュタット工場で2014~2016年の3年間に従業員760人を削減する。自動車産業の構造変化に対応した措置で、生産・管理分野が中心になるという。独業界紙『オートモビルボッヘ』などメディアが報じた。
ヘラーの広報担当者が『オートモビルボッヘ』紙に明らかにしたところによると、760人のうち310人は高年齢の従業員の雇用契約をパートタイムに変更する。450人は解雇し、補償金を支払う。
今回の措置により、簡単な生産作業を中東欧地域に移管する一方、研究開発や新製品の試験生産、高級車向けの高度な技術が必要となる製品の生産などは本社に残す方針を示している。
同社の2012/13年度(5月末締め)の売上高は前年比4%増の49億9,990万ユーロに拡大した一方、営業利益(EBIT)は前年比14%減の2億9,990万ユーロに後退した。減益は、新製品の開発や世界的な生産能力の増強などに投資したことが主因という。従業員数は前年比6%増の2万9,030人に拡大。うち5,600人が研究開発部門に従事している。