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2014/2/14

総合 – 自動車産業ニュース

ドイツ乗用車新車登録、1月は7.2%増

この記事の要約

ドイツ連邦陸運局(KBA)が13日発表した同国の2014年1月の乗用車新車登録は20万5,996台となり、前年同月に比べ7.2%増加した。個人向けは全体の35.2%(前年同月比11.5%増)、法人向けは64.8%(5.0 […]

ドイツ連邦陸運局(KBA)が13日発表した同国の2014年1月の乗用車新車登録は20万5,996台となり、前年同月に比べ7.2%増加した。個人向けは全体の35.2%(前年同月比11.5%増)、法人向けは64.8%(5.0%増)を占めた。

燃料別の市場シェアは、ディーゼル車が50.1%、ガソリン車が48.2%。代替燃料車では、電気自動車が前年同月比50%増の541台で全体の0.3%になった。ハイブリッド車は6.3%増となり、市場シェアで0.9%を確保した。天然ガス車は前年同月比の伸び率が57.7%増と最も大きかった。

ブランド別では最大手のフォルクスワーゲン(VW)が9.4%増の4万7,446台となり、市場シェアで23.0%を確保。以下、メルセデス(市場シェア9.2%)、アウディ(8.5%)、が続いた。

国外ブランドでは、最大手のシュコダが前年同月比18.9%増の1万811台で市場シェアを5.2%に伸ばした。以下、ルノー、セアトが続いている。

日本勢は、ホンダが53.0%増、マツダも49.4%増と大幅に伸びた。スズキ(10.0%増)、日産(14.2%増)、トヨタ(9.8%増)も好調だった。レクサス(31.9%減)、三菱(10.0%減)、スバル(24.7%減)は前年実績を大きく下回った。(5~6頁の表グラフ参照)

■ VDA会長、控えめに楽観視

ドイツ自動車工業会(VDA)のマティアス・ヴィスマン会長は1月の好調について、「ドイツの乗用車市場の安定が年初も継続していることは喜ばしいことだ。ただし、大幅な増加率は前年が低水準であったことの反動と考え、控え目に楽観視すべきである」との見解を示している。VDAによると、営業日が前年同月に比べ1日少なかった影響もあるが、国内受注は前年同月に比べ1%の微増にとどまった。

■ 輸出・生産も好調

VDAによると、1月の輸出は9%増の33万8,700台、生産台数も11%増の44万2,600台と大幅に増えた。ヴィスマン会長はこれについて、西欧諸国の販売が改善していることが主因であると説明し、特にユーロ圏の景気回復と欧州の消費者の先行きへの信頼感が今後の需要を左右する、との見解を示している。

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