スイスの特殊化学大手クラリアントは1月29日、独同業のハルターマンおよび独自動車大手のメルセデスベンツと共同で、麦わら由来の自動車用バイオ燃料「サンリキッド(sunliquid)」を使用した路上での実証試験を開始したと発表した。
「サンリキッド」は、麦わらをセルロース系エタノール燃料に転換し、ガソリンと混合して生成した新型燃料。今回の実証試験に使用した「サンリキッド20」は、総容量に対して20%のエタノールを含有する。
原料となる麦わらは、農業廃棄物を利用しているため、食糧生産と競合する恐れもない。「サンリキッド20」は100以上のオクタン価(RON)を持ち、高い燃費効率を保証する。
実証試験は、今後12カ月に渡って実施する。実証試験に使用する車両は、シュツットガルトのメルセデスベンツ工場内に設けた専用ガソリンスタンドで「サンリキッド20」を給油する。