仏自動車部品大手のヴァレオは10日、カナダの高度検出・測距システムメーカーのLeddarTechと共同開発およびライセンス契約について合意したと発表した。
LeddarTechは、タイム・オブ・フライト方式(対象物に光を投射して戻ってくるまでの時間で距離を測定する技術)を使用した赤外線LED技術をベースとする先進的な検出・測定機器を製造している。ヴァレオは、LeddarTechとの協力により、量産車向けに新たな赤外線センサーの開発が可能になるほか、道路の障害物検出や追跡機能の開発にも取り組む意向を示している。
ヴァレオは、LeddarTechとの協力により、欧州の安全評価機関であるユーロNCAPが2016年に導入する新基準に対応するため、事故を未然に防ぐアクティブセーフティー(予防安全)技術を強化する。特に市街地における緊急ブレーキシステム分野を強化する方針を示している。
LeddarTechはヴァレオとの提携により自動車産業に参入できる利点がある。