ドイツの太陽エネルギー・水素研究所(ZSW)は19日、車載用リチウムイオン電池の試験設備を増強したと発表した。電動アシスト自転車や電動スクーター、電気自動車などバッテリーを動力源にする車両の種類が増えていることに対応するもので、振動や衝撃試験装置などを新たに導入した。
振動試験装置では重量70㎏以下のバッテリーを対象に最大加振力25 kNの振動を加え、3次元計測することができる。また、衝撃試験装置では最大300Gの衝撃を加え、所定の性能を確保できるかをテストできる。さらに、試験室の温度をマイナス60度からプラス150度に調整できるため、さまざまな温度環境における衝撃試験などを実施することができるという。