独自動車大手のダイムラーは14日、大型観光バス「メルセデスベンツ・トラヴェゴ」に最新の衝突回避支援システム「アクティブ・ブレーキアシスト3(ABA3)」を標準装備すると発表した。アダプティブクルーズコントロール(ACC)とセットで機能するため、ACCを装備していることが条件になるという。
ABAは衝突の危険性がある場合に自動的にブレーキをフル作動させ、衝突回避や被害を軽減する。先行バージョン(ABA2)では、前方を低速走行する先行車および壁や建物などの静止障害物を検知して警告システムが作動したが、ブレーキが自動フル作動するのは低速走行する先行車との衝突を回避する時だけに限られていた。ABA3ではこれをさらに進化させ、静止障害物との衝突が回避できないと判断した場合でも自動でブレーキがフル作動するようになった。
ダイムラーの担当者は「ABA3搭載によってトラヴェゴは世界で最も安全な観光バスになった」と自信を見せる。