欧州自動車工業会(ACEA)が4月29日発表した2014年3月の商用車新車登録統計によると、欧州連合(EU)(マルタを除く27カ国)は前年同月比11.1%増の18万5,520台となり、7カ月連続で前年を上回った。すべてのカテゴリーで伸びを示した。主要国ではスペイン(26.8%増)、イタリア(16.3%増)、英国(11.0%増)が2ケタ増、ドイツ(9.8%増)、フランス(0.3%増)も増加を確保した。1~3月の累計は、前年同期比9.8%増の44万3,038台だった。
3月のカテゴリー別の登録台数は、3.5トン以下の小型商用車が前年同月比12.4%増の15万7,333台に拡大。すべての主要国で前年実績を上回った。3.5トン超の中・大型トラックも4.2%増の2万5,262台と好調だった。ドイツが14.8%増の8,585台で最も多く、スペインも52.9%増の1,139台と大幅に伸びを示した。ポーランドも7.0%増の1,413台と好調に推移した。一方、その他の主要国ではフランス(11.0%減)、イタリア(13.0%減)、英国(21.1%減)が低迷した。
16トン以上の大型トラックは、7.7%増の1万9,266台に拡大。スペイン(55.1%増)、ドイツ(22.9%増)が大幅な2ケタ増となったのに対し、フランス(10.3%減)、イタリア(11.1%減)、英国(20.4%減)は低調だった。
バスは、前年同月比4.4%増の2,925台。ドイツ(15.1%増)とフランス(0.2%増)が拡大した。英国は947台で最も登録台数が多かったものの、前年同月に比べ0.6%減少。ポーランド(0.6%減)、スペイン(7.0%減)、イタリア(8.6%減)も前年を下回った。