仏タイヤ大手のミシュランは6日、ハンガリーのブダペストにあるトラック用タイヤの工場を閉鎖する計画を発表した。欧州のトラック用タイヤ市場における需要低迷や競争激化を受けたもので、2015年半ばに生産を停止する計画。今回の措置により従業員512人が影響を受ける。
ブダペスト工場で生産している「Taurus」、「Riken」、「Kormoran」ブランドのタイヤ生産は今後、ポーランドのオルシュティン、ルーマニアのザラウ、ドイツのカールスルーエとハンブルクにある工場に移管する。
ミシュランによると、欧州のトラック用タイヤ市場は不安定な状況が続いており、現在も2007年のピーク時を23%下回っているという。また、ブダペスト工場は市街地にあるため工場の拡張が難しいうえ、競争力を強化するためには大幅に設備を刷新する必要があることも今回の決定の背景にあると説明している。