仏タイヤ大手ミシュランは9日、ブラジルでデジタル車両管理や貨物警備事業を手がけるサスカーの全株式を取得すると発表した。買収金額は13億5300万レアルで、このほかに2億4,700万レアルの負債を引き受ける。ブラジル競争当局の承認を経て買収手続きを完了する。
サスカーはサンパウロに本社を置き、従業員数は870人。2013年の売上高は2億8,000レアルだった。同社は独立系トラック運送業者や小型トラック・フリート部門に強みを持っている。ミシュラン・グループのセナール最高経営責任者(CEO)は、「ミシュランは急速に拡大しているテレマティクス市場でサスカーの顧客基盤や技術、マーケティングスキルの恩恵を受けることにより、世界全体の顧客のためのサービス開発を加速する」とコメントした。