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2014/5/23

企業情報 - 自動車メーカー

ダイムラー、リチウムイオン電池セルの生産停止検討=独誌

この記事の要約

独自動車大手のダイムラーは子会社リテック・バッテリー(以下、リテック)のリチウムイオン電池セルの生産を停止することを検討している模様だ。将来は韓国のLGからリチウムイオン電池セルの供給を受ける方向という。独経済誌『マネー […]

独自動車大手のダイムラーは子会社リテック・バッテリー(以下、リテック)のリチウムイオン電池セルの生産を停止することを検討している模様だ。将来は韓国のLGからリチウムイオン電池セルの供給を受ける方向という。独経済誌『マネージャーマガジン』が同社筋から得た情報として報じた。

ダイムラーは4月、化学大手エボニックとの合弁会社だったリテックについて、エボニックの持ち分を取得しダイムラーの完全子会社とすると発表したばかり。リテックはドイツ東部のカーメンツにある工場でセルを生産しており、このセルをダイムラー子会社のドイッチェ・アキュモーティヴがリチウムイオン電池に組み立てている。また、このリチウムイオン電池は、ダイムラー傘下の超小型車ブランドであるスマートの2人乗り電気自動車「スマート・フォーツー・エレクトリック・ドライブ」に搭載している。

『マネージャーマガジン』誌によると、ドイッチェ・アキュモーティヴは今後、外部からセルを調達してリチウムイオン電池に組み立てる計画のため、同社の従業員に影響はないという。これに対し、リテックの従業員約360人はセル生産からの撤退後、ドイッチェ・アキュモーティヴに移籍することになると報じている。

リテックは当初、年約3万台分のセルを生産する計画だったが、電気自動車市場は当初予想ほど成長しておらず、目標を達成できていなかった。

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