独自動車部品大手のブローゼは5月21日、ドイツのヴュルツブルクに建設した電磁両立性(EMC)の試験センターが国際規格(DIN EN ISO/IEC 17025)の認定を受けたと発表した。建設投資は100万ユーロ。これまで外部に委託していた部品のEMC試験を社内で対応できるようになり、開発業務が迅速に進むとともにコストも低減できる。
エンタテイメントや安全システムなど、乗用車に搭載する電気電子部品が増加する傾向にある中、各部品から発生する電磁波が他の部品やシステムを妨害しないかどうか試験する必要がある。新設したセンターの面積は120平方メートルで、ドアやシートシステム、エンジンなどのEMCを計測している。計測結果を開発の早期段階で反映させ、電磁波妨害の懸念に対処していく方針を示している。
ブローゼは、ウインドーレギュレーター、シートアジャスター、ドア施錠システムのほか、ステアリングや空調機器向けの電気モーターなどを生産している。