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2014/7/18

一般・技術・その他 (旧)

独リンデ、水素充填システムの小規模生産開始

この記事の要約

独工業ガス大手のリンデは7月14日、オーストリアのウィーンにある研究開発拠点(アプリケーションセンター)で水素充填システム(イオニックコンプレッサー「IC‐90」)の小規模生産を開始したと発表した。同システムは岩崎産業( […]

独工業ガス大手のリンデは7月14日、オーストリアのウィーンにある研究開発拠点(アプリケーションセンター)で水素充填システム(イオニックコンプレッサー「IC‐90」)の小規模生産を開始したと発表した。同システムは岩崎産業(本社:大阪・東京)が同日、兵庫県尼崎市にオープンした日本初の商用水素ステーションにも使用されている。リンデと岩谷産業は「IC‐90」28基の供給で合意している。

「IC‐90」は、イオン液体を利用した小型圧縮機で、コンパクトな設計や高効率、耐久性に優れるなどの利点がある。ウィーン工場では差し当たり生産規模を年50基とする計画。現代自動車、トヨタ、ホンダ、ダイムラーなどの大手自動車メーカーは2014~17年にかけて燃料電池車の市場投入を計画しており、リンデは燃料電池車の量産化を見据え小規模生産を開始した。リンデによると、2018年には欧州で燃料電池車の普及台数が数万台に拡大するとの見方もある。

岩谷産業は今後、国内各地に建設する水素ステーション(移動式を除く)に基本的に「IC‐90」を搭載した充填パッケージを設置する計画としている。

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