スイスの自動車部品大手オートニウムが7月23日発表した2014年上期(1~6月)決算は、営業利益(EBIT)が前年同期比19.4%増の6,680万スイスフラン、純利益が27.9%増の4,000万フランにそれぞれ拡大した。欧州自動車市場の回復やアジア事業の好調が貢献した。
上期の売上高は、イタリア子会社の売却や為替差損の影響により前年同期比9%減の9億8,100万スイスフランに減少した。地域別で見ると、欧州が前年同期比13.4%減の4億2,170万フラン、北米が6.0%増の4億3,440万フラン、アジアが10.8%増の6,010万フラン、南米・中東・アフリカ・ロシアが18.0%減の7,370万フランに後退した。
スイスのヴィンタートゥールに本社を構えるオートニウムは防音効果のある内装用のトリムや床材、エンジンルーム用の断熱材などを生産している。従業員数は約9,600 人で、世界20カ国以上に約45の拠点を持つ。