スウェーデンの乗用車大手ボルボ・カーズは7日、新世代の4気筒ガソリンエンジン「ドライブ‐E」の高性能コンセプトを発表した。トリプル過給により出力450hpを引き出すとともに、エンジンのレスポンス性能を改善した。
このコンセプトエンジンは2.0リットル4気筒ガソリンエンジンに2つのターボチャージャーを装備するとともに、2つのターボチャージャーに圧縮空気を送り込む電動ターボコンプレッサーを導入した。また、圧力250バールで作動するデュアルフューエルポンプも装備している。これにより高出力を引き出すとともにターボラグを減らし、エンジンのレスポンスを改善した。ダウンサイジングエンジンでは小型エンジンにターボチャージャーを装備することにより出力が高まる一方、エンジンのレスポンスが遅くなる難点があった。
「ドライブ‐E」の高性能コンセプトの開発では、AVL、デンソー、ボルボ・ポレスター・レーシングなどのサプライヤーが開発の早い段階から参加しており、レーシングカーのノウハウや技術を取り入れることができたとしている。