独化学大手BASFは16日、中国・上海で排ガス触媒工場の拡張工事が完了し、稼働を開始したと発表した。これにより、BASFの中国での排ガス触媒の生産能力は倍増する。
3年間に及ぶ拡張工事では、乗用車向け触媒の生産ラインのほか、大型商用車向け触媒の生産施設と最先端の自動倉庫が新設された。拡張工事の完了による生産能力の拡大に伴い、従業員も120人増員される。
上海工場はアジア太平洋地域の排ガス触媒事業のハブ拠点として機能するとともに、地域研究開発センターが置かれ、排ガス触媒の生産拠点(桂林、チェンナイ、ラヨンおよび韓国と日本にある合弁工場)を補完する。BASFのアジア太平洋地域事業開発担当プレジデントを務めるホイザー氏は、「(上海工場の)拡張プロジェクトは、中国とアジア太平洋地域の顧客のニーズに応え、この地域で野心的な成長を達成し、将来の課題に対応するため持続的なソリューションを提供するというBASFのコミットメントを強化する」と語った。