チェコの中古車販売大手AAAオートは14日、同社の株式の約95%をポーランドの投資会社アブリス・キャピタル・パートナーズに売却する契約に署名したと発表した。取引額は2億2,000万ユーロ。チェコの独占禁止当局(UOHS)からすでに承認を得ており、スロバキア、ロシア、ウクライナの当局からも数週間以内に認可が得られる見通しを示している。アブリスは残りの分散保有株も取得して完全子会社とする方針を示している。
AAAオートは株式売却後も人事や事業モデルに変更はないとしている。また、AAAオートの創業者であるアンソニー・デニー氏は今後も顧問として同社に残る。デニー氏はAAAオートの保有株すべて(81.4%)をアブリスに売却した。
アブリスはポーランドやルーマニアなど中・東欧諸国の中堅企業への投資に重点を置いたプライベートエクイティファンド事業を展開している。アブリスのパートナーであるヴォイチェフ・ルカフスキ氏は今回の取引について、「AAAオートの経営陣はすでに国際事業の拡大で実績がある。我々は彼らの経営戦略の継続を望んでおり、2015年にポーランド、2016/17年にはルーマニア市場に参入する計画の実現を望んでいる」と述べた。