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2014/11/28

一般・技術・その他 (旧)

NXPとパートナー企業、V2X対応車両の試験走行プロジェクトを終了

この記事の要約

半導体大手の蘭NXPコンダクターズは11月20日、V2X(Vehicle to X)対応車両「コミュニケーティング・カーズ(Communicating Cars)」の試験走行プロジェクトが終了したと発表した。 プロジェク […]

半導体大手の蘭NXPコンダクターズは11月20日、V2X(Vehicle to X)対応車両「コミュニケーティング・カーズ(Communicating Cars)」の試験走行プロジェクトが終了したと発表した。

プロジェクトはNXP、シーメンス、本田技研、コーダ・ワイヤレス、テュフズード、ドイツ自動車クラブ(AvD)、オランダ自動車協会(ANWB)が連携し、ドイツ、オーストリア、オランダの3カ国を結ぶITS(高度交通システム)回廊の試験走行デモを行うもので、今月11日にミュンヘンを出発、ウィーンを経由しヘルモンドまで全長1,300キロメートルの道路を走行した。NXPによると、デモ車両は同社の先進的で信頼性の高い通信技術を装備しており、より優れた交通制御や道路交通安全の向上、公害の減少などのメリットを実証したという。

ドイツ、オーストリア、オランダの交通担当大臣は2013年、国境を越えたITS回廊の創設計画を発表した。15年の本格運用開始に向け各国の交通省、高速道路運営会社、自動車業界が協力を進めている。この構想は3カ国を通過する道路にスマートな交通信号とインテリジェントな交通表示板を設置するもので、コネクテッド・カーとの相互情報通信を実現し、ドライバーの視界に入る前に交通渋滞や道路障害に関する情報を発する。これにより、交通死亡事故の大幅な減少、渋滞による環境被害や経済的な損失を最小限に抑えることが期待されている。

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