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2014/11/28

一般・技術・その他 (旧)

VW、燃料電池車の研究車両をLA見本市に出展

この記事の要約

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は、ロサンゼルスモーターショー(プレスデー:11月18~20日、一般公開:11月21~30日)で燃料電池を搭載した研究車両「ゴルフ・ヴァリアント・ハイモーション」を公開した。出力1 […]

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は、ロサンゼルスモーターショー(プレスデー:11月18~20日、一般公開:11月21~30日)で燃料電池を搭載した研究車両「ゴルフ・ヴァリアント・ハイモーション」を公開した。出力100キロワットの燃料電池を搭載した前輪駆動モデルで、停止した状態から時速100キロメートルに10.0秒で加速する。航続距離は500キロメートル。

燃料電池は、低温で作動する固体高分子形(PEM型)燃料電池を搭載している。また、リチウムイオン電池も搭載しており、ブレーキエネルギーを回収・蓄積し、発進時や加速時に電気モーターがサポートする。電気モーターはVWの電気自動車「eゴルフ」と同じものを搭載しているという。

VWは量産モデルにさまざまな代替燃料車を投入する戦略をとっている。ゴルフではVWグループの新型プラットホーム「MQB」をベースに、ガソリン車(TSI)、ディーゼル車(TDI)、天然ガス車(TGI)、電気自動車(eゴルフ)、プラグインハイブリッド車(ゴルフ GTE)を発売しており、燃料電池車にも「MQB」を採用する計画。

また、米国市場向けの「パサート」をベースにした燃料電池車「パサート・ハイモーション」も開発しており、カリフォルニアで現在、試験走行を実施している。同モデルには「ゴルフ・ヴァリアント・ハイモーション」と同じ駆動技術を搭載している。

ロサンゼルスモーターショーでは、VW傘下の高級車大手アウディが燃料電池を搭載したプラグインハイブリッド車(PHV)のコンセプトカー「A7スポーツバック・hトロン・クワトロ」を発表した。同モデルにもPEM型燃料電池を搭載している。

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