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2014/12/5

企業情報 - 自動車メーカー

独ダイムラー、リチウムイオン電池の組み立て事業を強化

この記事の要約

独自動車大手のダイムラーは1日、子会社でリチウムイオン電池の組み立てを事業とするドイッチェ・アキュモーティヴに今後数年で約1億ユーロを投資し、生産能力を拡大すると発表した。ドイツ東部のカーメンツにある工場で現在、新しい生 […]

独自動車大手のダイムラーは1日、子会社でリチウムイオン電池の組み立てを事業とするドイッチェ・アキュモーティヴに今後数年で約1億ユーロを投資し、生産能力を拡大すると発表した。ドイツ東部のカーメンツにある工場で現在、新しい生産棟を建設しており、1日に上棟式を行った。新しい生産棟は2015年半ばに完成する予定。生産および物流スペースは合計で約2万平方メートルとなる。ダイムラーは今後、車載用電池だけでなく、定置用電池にも事業を拡大する方針も示している。

ドイッチェ・アキュモーティヴは2009年の設立で、2011年に生産を開始した。ダイムラーの完全子会社で、現在は車載用のリチウムイオン電池システムを開発・生産している。シュツットガルト近郊のナーベルンに本社があり、研究開発もナーベルンで行っている。カーメンツ工場で生産したリチウムイオン電池は、超小型車ブランドであるスマートの電気自動車「フォーツー・エレクトリック・ドライブ」やメルセデス・ベンツの「Sクラス」「Eクラス」「Cクラス」のハイブリッド車に搭載されている。これまでの出荷数は累計で5万基に達しているという。従業員数は約250人で、カーメンツに約180人、ナーベルンに約80人が勤務している。

今後は、スマートの電気自動車やメルセデス・ベンツのハイブリッドモデルに加え、定置用蓄電池の生産にも事業を広げる方針。具体的には、電力網の受給を調整するための大型蓄電池や、太陽光発電設備と連携した家庭用蓄電池の生産を計画している。

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