日産はロシアで生産を拡大している。サンクトペテルブルク工場は9日に新型「エクストレイル」の生産を開始。来年には「キャシュカイ」の生産もスタートする。
サンクトペテルブルク工場にとってエクストレイルは「ティアナ」、「ムラーノ」、「パスファインダー」に続く4番目の生産車種となる。日産は2012年から1億6,700万ユーロを投じてサンクトペテルブルク工場の生産能力を年間10万台に倍増させた。16年までにロシアでの販売台数の9割を現地生産し、シェアを10%まで上げることを目標としている。
欧州日産のシニアバイスプレジデントであるロウサー氏は、このところの急速なルーブル安の進行によって、英国のサンダーランド工場からロシアにキャシュカイを輸出することには「かつてのような魅力はない」と指摘。来年末にサンクトペテルブルク工場で同車の生産が始まれば、為替の問題はそれほど重要ではなくなるとの認識を示した。
日産の今年1~11月のロシアでの販売台数はキャシュカイが2万7,323台、エクストレイルが2万2,251台、アルメーラが4万2,220台だった。