独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は9日、チェコ子会社シュコダ自動車の2014年通期販売が103万7,200台となり、前年に比べ12.7%増加したと発表した。年間販売が100万台を超えたのはシュコダにとって初めて。新モデルの積極投入が販売増に寄与した。世界市場シェアは1.4%となり前年(1.3%)から0.1パーセントポイント伸ばした。
シュコダは2010年から新モデルの投入を積極化する戦略を実施しており、これまでにほぼ全てのモデルを刷新し、新しいセグメントにも進出した。新モデルの投入により新しい顧客層を開拓できたと説明している。2015年も新型「スパーブ」を発売するなど新モデル攻勢を継続する。
■ 中国、西・中東欧で販売好調
2014年通期販売の地域別内訳は、西欧が前年比11.8%増の41万3,200台。市場シェアは3.4%(2013年:3.2%)に拡大した。シュコダにとって中国に次いで2番目に大きい市場であるドイツでは9.6%増の14万9,500台を販売した。
中東欧も18.5%増の14万9,900台と好調で、市場シェアを19.9%(2013年:19.1%)に伸ばした。母国チェコでは16.9%増の7万200台を販売。このほか、ポーランド、スロバキア、ハンガリーなどでも2桁台の成長を確保した。
東欧では販売台数が前年比4.9%減の11万9,200台に低迷したが、市場シェアは4.3%(2013年:3.9%増)に拡大した。主要市場のロシアでは販売が前年比3.5%減の8万4,400台に落ち込んだが、市場シェアは3.7%(2013年:3.4%)に改善した。
シュコダにとって最大市場の中国は前年比24.0%増の28万1,400台と好調だった。
インドは前年比31.4%減の1万5,500台に低迷した。