ドイツ人工知能研究所(DFKI)は、独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)が昨年11月にミュンヘンに開設したデータラボと協力し、ビッグデータやモノのインターネット(Internet of Things:IoT)などの分野に関する新しいITソリューションの開発に取り組んでいる。新しいデータ分析技術のほか、顧客や保有車両、周辺の生活環境のネットワーク化に重点を置いている。これらの研究成果を新しいITサービスに反映させていく方針という。
DFKIは、欧州連合(EU)の欧州委員会とビッグデータ関連業界が発足させたイニシアチブ「ビッグデータバリュー官民パートナーシップ(BDV PPP)」や、ドイツ連邦教育省(BMBF)による「ベルリンビッグデータセンター(BBDC)」、ドイツのカールスルーエにある「スマートデータ・イノベーションラボ(SDIL)など、様々な研究開発ネットワークに参加している。
また、VWのデータラボは、DFKIのほか、ドイツのミュンヘン大学やスイスのザンクトガレン大学、主要なビッグデータ技術企業やスタートアップ企業とも協力関係を構築している。