欧州自動車工業会（ACEA）が1月28日発表した2014年12月の商用車新車登録統計によると、欧州連合（EU）（マルタを除く27カ国）における販売は前年同月比2.5％減の16万6,742台に減少した。3.5トン以下の小型商用車は前年を上回ったものの、その他のカテゴリーは全て減少した。主要国ではスペイン（33.8％増）とフランス（1.5％増）が伸びたのに対し、英国（9.2％減）、ドイツ（5.2％減）、イタリア（2.8％減）は低迷した。また、新規EU加盟国も9.0％減と大幅に落ち込んでいる。
2014年通期では、184万9,077台となり、前年に比べ7.6％増加した。フランスは0.4％の微減だったが、ドイツは4.8％増、英国（10.8％増）、イタリア（13.9％増）、スペイン（31.6％増）は2ケタ増となった。
12月単月のカテゴリー別の登録台数は、小型商用車が14.4％増の14万1,064台に拡大。主要市場でいずれも販売が伸びた。
3.5トン超の中・大型トラックは前年同月比49.0％減の2万2,128台と大幅に後退。このうち16トン以上の大型トラックも49.3％減の1万7,071台と大きく落ち込んだ。両カテゴリーとも、スペインを除き主要国はいずれも大幅な2ケタ減となった。背景には、前年同月は2014年1月1日から新たな排ガス規制「ユーロVI」が導入されることを見越した駆け込み需要により販売が大幅に増えたことがある。
バスは前年同月比15.7％減の3,550台。同カテゴリーも主要国では唯一、スペイン（59.6％増）で販売が伸びた。
