印鉄鋼大手タタ・スチールは1月20日、英サウスウェールズのランウェアンでヘビーゲージ・デコイラーを稼働させたと発表した。
1,100万ポンドを投じたデコイラーは年間27万トンの熱延コイルを処理する能力を持ち、最大厚25ミリの超平坦鋼板を建設・土木機械や荷役機械業界の顧客に提供する。
建機業界ではクレーンなどに使用する高強度鋼の需要が高まっている。今回稼働したデコイラーは最大1,600N/mm2という高強度の鋼材の加工が可能で、建機メーカーはより強度の高いコンポーネントを従来よりも安いコストで生産することが可能になる。タタ・スチール・ヨーロッパのチーフ・コマーシャル・オフィサー(CCO)を務めるアダム氏は、「新しいデコイラーはより強度の高い熱延材を求める顧客のニーズに応えることを可能にする」と説明している。
タタ・スチールは先ごろ、オランダのマーストリヒトにあるデコイラーの拡張工事を完了させており、熱延鋼板の供給能力を強化している。