スイスの自動車部品大手オートニウムが5日発表した2014年12月期決算は、利払い・税・償却前利益(EBITDA)が前年比9.4%増の2億160万スイスフランとなった。欧州工場の設備稼働率が改善したことや垂直統合の進展、アジアでの生産拡大が寄与した。
売上高は前年比4.8%減の19億5,470万フランだった。売上高を地域別で見ると、欧州が前年比10.4%減の8億770万フラン、北米が1.1%減の8億8,270万フラン、アジアが13.2%増の1億4,530万フラン、南米・中東・アフリカ・ロシアが10.5%減の1億2,390万フランだった。
オートニウムは15年の見通しについて、自律的な成長は見込めるものの、フラン高の影響で売上高は昨年をやや下回るとした。ただ、営業利益利率は引き続き改善が見込めるとしている。
スイスのヴィンタートゥールに本社を構えるオートニウムは防音効果のある内装用のトリムや床材、エンジンルーム用の断熱材などを生産している。従業員数は約9,600人で、世界20カ国以上に約45の拠点を持つ。