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2015/3/20

企業情報 - 部品メーカー

ハンファ、独自動車部品メーカーを買収

この記事の要約

韓国ハンファグループ傘下のハンファ・アドバンスト・マテリアルズ(ハンファ先端素材)は12日、独自動車部品メーカーHeycousticsの買収に関する合意書に署名した。Heycousticsは独高級車大手のBMWやアウディ […]

韓国ハンファグループ傘下のハンファ・アドバンスト・マテリアルズ(ハンファ先端素材)は12日、独自動車部品メーカーHeycousticsの買収に関する合意書に署名した。Heycousticsは独高級車大手のBMWやアウディなどに軽量部品を供給している。今回の買収は国外事業の強化を進めるハンファ先端素材の戦略に沿ったもの。自動車産業が盛んなドイツに生産拠点を確保するとともに、ハンファ先端素材製品の欧州市場における販売事業も強化する。

Heycousticsは1992年の設立で、独南部バイエルン州ディートフルトに本社を置く。ロードノイズ(走行時に路面とタイヤの摩擦や衝撃などによって車内に生じる騒音)を吸収するホイール・アーチ・ライナーや、車体下部の空気抵抗を低減し燃費改善に寄与する板材であるアンダーボディーシールドなどの軽量部品を生産している。2014年の売上高は2,700万ドルで、従業員数は約150人。

ハンファ先端素材のイ・ソンソク社長兼最高経営責任者(CEO)は今回の買収について、「当社は合併吸収(M&A)を通して海外拠点を2020年までに現在の5拠点から10拠点に拡大する方針である」と述べ、「Heycousticsの買収は当社にとって自動車向けの軽量複合材料や部品で世界的なリーダーになる展望に向けた重要な一歩になる」と強調した。

ハンファ先端素材は1986年に自動車部品の生産事業に進出した。ガラス長繊維強化熱可塑性樹脂複合シート(GMT)、軽量強化熱可塑性樹脂(LWRT)、発泡ポリプロピレン(EPP)などの軽量素材を使用した自動車の内装・外装部品を生産している。2007年には米国の熱可塑性複合材メーカーAzdelを買収し、国外事業を強化した。

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